光温熱療法Light thermal therapy
光温熱治療
炎症・疼痛管理、創傷治癒促進
可視光線から近赤外波長領域の低出力レーザー(Low Level
Laser:LLL)は神経•細胞に作用し、疼痛緩和、と創傷治癒を促進する事から、ヒト医療において幅広く取り入られています。
LLLと同様な目的で使用されている直線偏光近赤外線(Linear polarized
near-infrared:NIR)に関しても、光線作用とその輻射熱の両作用によって、組織血流の改善、神経興奮性の抑制、筋弛緩および創傷治癒の促進や疼痛緩和作用など、LLLとほぼ同様の効果が認められています。
光温熱療法によるがんの治療
ワンちゃんやネコちゃんの死亡原因は人間と同様にがんが第一位というデータがあります。がんの三大治療方法は外科手術、化学療法、放射線治療ですが副作用の問題や高齢で麻酔のリスク高いなど、全ての動物で適用出来るわけではありません。
副作用の強い抗がん剤や放射線、体への負担が大きい手術が出来ない動物たちの第4の治療として光温熱療法を行っています。
光温熱療法はがん細胞の生存温度の上限(42℃程度)と正常細胞の上限(45℃)の差を利用し,熱に弱いがん細胞のみを死滅させる治療法で、基本的に麻酔は不要で治療中は程よい温熱感で苦痛を伴わない動物に優しい治療法で他の治療法との併用も可能です。
光温熱治療
「近赤外線」という特殊な光を患部に当てることでがん細胞を死滅させたり、痛みを和らげたり、炎症を抑えたりする事ができる治療法です。光温熱療法で用いられる機器スーパーライザーは、光の中でも最も深達性の高い波長帯の近赤外線を高出力でスポット状に照射することができます。
がん(腫瘍) |
がん細胞の生存温度の上限(42度前後)と正常細胞の生存上限(45度)の差を利用してがん細胞のみを壊死させる治療法です。 メリット
デメリット
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骨格系疾患 |
スーパーライザーは人の理学療法で使われる近赤外線発生装置ですので、光と熱で筋肉を間板ヘルニアの改善が見込めます。また、高齢になるにつれ、股関節・膝関節などの関節に痛みが生じるケースがあります。 |