漢方治療・ホメオパシーChinese medicine, Homeopathy
ペットの漢方治療
飲みやすい安心安全の漢方薬
一般的に「漢方薬」というと、草木の根っこをぐつぐつ煮て煎じたものをグビッと飲むようなイメージがあるかもしれません。ですが、それは古典漢方のことで現代の漢方薬は違います。
現代の漢方薬は、今、生きている動物たちのために合わせた漢方薬なので、錠剤や粉、水溶液とさまざまな形態があり、昔に比べると随分飲みやすいものへとなってきました。
なので当院で使用している漢方薬は、すべて現代漢方(近代漢方)で、飲みやすいものですのでご安心ください。
東洋医療と西洋医療のちがい
本来、西洋医療も東洋医療も、いのちを救うために存在しているはずです。
西洋医学が身体の解剖と各臓器組織の機能に注目して、細かく検査をしてその異常部分を特定した後に、直接的にその部分を治療していくことに対して、東洋医学は身体の表に現れる症状、そして、その子の暮らす環境、食事等の身体以外の部分も考慮にいれて病気を身体の内面と環境の両面から治療していく点が異なります。
ですから、ペットの症状や状態に合わせて何が一番最適なのかという使い方が大切になってくるのです。
漢方薬
漢方薬は身体が正常な状態であろうとする臓器組織及び臓器組織間のバランスの崩れ・歪みにより病気が発生したと考えます。よって、四診(望診、切診、聞診、問診)という東洋医学の伝統的な検査方法によりバランスの崩れ・歪みの原因を探し出し、様々な薬効をもつ生薬の組み合わせ(処方)により、現在の症状を治しつつ身体のバランスを取り戻し、結果的にその病気を治療します。特定の病変組織を攻撃しませんので薬効は強くありませんが、身体への負担が少ないのが特徴です。
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本来持つ身体のバランスを崩さずに整えることで癒す
西洋のお薬は作用する部分と効果が明らかで理解しやすい一方で、過量投与や過敏反応により、却ってマイナスに作用したり副作用の元となります。
漢方の場合、例えば利水薬(利尿薬)のように、体内の水分が足りない場合にはおしっこの量を減らし、体内に水分が多い場合には体外に排出するという、体内の調和を保つように働きます。 このように漢方は、調和を崩さず身体が自ら整える(整体作用)作用を促しますので、お薬を服用しても症状の変化を詳しく伝えることのできない動物に対しては、有効かつ安全性が高いお薬です。 -
生薬の有効性と安全性が長い歴史の中で確かめられている
漢方医学とは、中国から伝わってきた伝統医学が日本で独自に発達したものです。漢方の歴史は、5世紀のはじめ、朝鮮半島を経由して中国医学が日本に伝わったことが始まりと言われています。
長い歴史の中で、どの生薬をどのくらい組み合わせるとどういった効果が得られるか、どのような毒性が作用するか確かめられ、漢方処方として作り上げられてきました。現在では、医師の約8割が日常的に漢方薬を処方しているともいわれています。 -
いろいろな飲ませ方ができる
西洋薬は錠剤、粉剤、液剤、注射剤等、お薬によって飲ませる方法が定められています。注射は痛みを伴いますし、注射剤を飲ませても効果は得られません。
漢方は主に経口で服用でき痛みを伴いません。また、錠剤、粉剤、液剤(煎じ薬)と、様々な服用方法を選ぶことができますので、その子にあったベストな服用方法を選ぶことができます。
オンライン診療についてOnline medical care
アニマルクリニック永山公園では、皆様からの幅広いニーズにお応えするため、令和5年6月よりオンライン診療(セゾンのペットオンライン診療)を行っております。
再診で相談も含めた診察をご希望の方や、遠方で来院が難しい方、交通手段等の理由で来院負担を減らしたい方、漢方薬処方のご相談のご希望がある方は、是非ご活用ください。
ホメオパシー
病気の治癒をめざす思想
サミュエル・ハーネマンというドイツ人の医師により確立された医学の一部門です。人間や動物に病気
の症状を引き起こす物質は、どれも同様の症状を示す病気の治療に用いることができる、という考えに
基づき治療を行います。
ホメオパシーに基づく治療では、西洋医学の一般的な薬で起こりうる薬の副作用や、投薬の中断による
症状の悪化・再発がありません。
一つの病気の診断に基づき、「病気を治す」というよりは「症状を回復する」ことで、永続的な回復を
得られることがホメオパシーの理想です。
ホメオパシー
ホメオパシーでは病気の動物の全体像を一つのパターンとしてとらえ、それに最も類似しているパターンを持つホメオパシー薬(レメディ)によって身体の持つ自己治癒システムを刺激し、量的な反応ではなく質的な反応を引き起こして回復を促します。一般的な薬ではなく、ハーブ・天然由来のエッセンスや漢方薬などのことを、欧米では総称して、「レメディ」と言います。
レメディの効果
ホメオパシーのレメディは必要な時にしか効きません。健康な状態のときにレメディを処方しても何の作用も出ませんが、病気に応じた適切なレメディを処方した時のみに効果が出ます。
そのため、当院でもホメオパシーは副作用の少ない体に優しい療法としておすすめしています。お気軽にお問い合わせ、ご相談ください。
近年、ペットの高齢化によって完治しない病気、いわゆる「慢性病」が増えてきました。
例えばがんの場合、抗がん剤治療ではつらい副作用が伴ってきてしまいます。
大切なペットには出来る限り長く、苦しむことの少ない余命を過ごしてほしい。
当院ではそんな思いから、高齢のペットに副作用なく自然治癒力を高めるホメオパシー治療をおすすめしています。